こんにちは、ロリスです。
晴れたのは束の間、また雨ですね。
映画
ストレイ犬が見た世界
犬の殺処分0をかかげるトルコ。
トルコのイスタンブールの街で暮らす野良犬たちのドキュメンタリー映画。
『犬と人間の絆が感動を呼ぶ』
の紹介に釣られていったけど、感動どころかやりきれない思いばかり感じた。
ここからはネタばれするかもです・・・。
もちろん犬たちの姿はかわいい。殺処分にも反対だ。まるで100円ショップの雑貨のように売られている動物をみると腹がたってしかたない。何だかんだあるが、殺処分0を国で実行しているトルコはすごいなと思う。
犬たちは路上でたくましく暮らしている。車のビュンビュン行きかう道のすぐ脇も歩いている。ひかれてしまわないか見ていてハラハラする。ささやかな愛情をしめす人たちもいるが、多くの人たちは目の前を通り過ぎていく。
でもねぇ、やっぱり犬は野生動物ではない。人間に愛されるのが似合っている。猫には自由が似合うけど、自由な犬はなんだか悲しそうにみえた。もちろん、飼われている犬だって飼い主によるけど。
それよりも、よりいっそう心を締めつけられたのは、野良犬のように暮らしている少年たち。シリアからトルコにきた難民のようだ。物乞いをし、工事現場の建物や路上で暮らしている。シンナーを吸って、もうろうとしているように見える。教育もうけず家もなく食事もままならない。いったいどんな経歴でここで暮らしているのか?親はどこにいるのか?映画からはわからない。
そんな少年たちの心の拠り所に野良犬たちはなっている。だけど、彼らに犬を飼えるはずはなく、悲しい現実だけがあった・・・。トルコの片隅で生きる犬たちのドキュメンタリーだけど、私へのインパクトは難民の少年たちだった。
彼らを愛してくれる人はいないのだろうか?
たまたま生まれたのが日本で、今の時代で、それだけで相当にラッキーで幸せなこと。
この映画が撮られたのは2019年ぐらいのようだから、3年ぐらい前の映像ってことになる。きっと今も状況は変わってないだろうし、さらに悪化しているかもしれない。それでも生きていくしかない人がいること。
なぜこんなにも不条理なんだ。
なんともやるせない気持ちだけが残った。
『犬と人間の絆が感動を呼ぶ』
残念ながら感動しなかった。
犬の目を通した人間社会への警告なのか(;_;)
我が家の犬。
しあわせ?
ではまた('ω')ノ