こんにちは、ロリスです。
初夏になったり梅雨になったり激しいね。
気持ちのいい季節のはずなのにねぇ(~_~;)
映画
リンゴとポラロイド
ある日突然、記憶を失うという病気が流行。記憶を失った人たちで身元がわからず捜索もされていない人たちは病院に収容され、番号をつけられ、治療のための回復プログラム『新しい自分』に参加する。部屋を割り当てられそこで生活しながら、医者から送られてくるミッションを実行しそれをポラロイドカメラで記録していく。新しい自分を作り出しているうちに主人公は記憶がよみがえり始め、そして最後に選んだのは・・・。
監督 クリストス・ニク
2020年ギリシャ=ポーランド=スロベニア
主人公はほとんど何もしゃべらない。なぜだかリンゴを食べ、ミッション淡々と実行していくという。余白がいっぱいの映画で解釈は見る側に委ねられている、そんな感じでした。
『私』は何で作られているのか?
意識と無意識。
身体と記憶。
喪失と再生。
頭の中でグルグルまわってます(~_~;)こうですよ!という正解がないから、グルグル考えるしかないという、まるで現代アートみたいちょっと面倒な映画です(笑)
映像の青みのある色調がとっても好みでした♪医者の様子とかミッションの様子がなんだかおかしくて、暗い感じがしないところが不思議。
帰りにリンゴを買った。
丸ごと1個食べたらお腹いっぱいです(笑)
記憶がなくなっても好きなリンゴの事は忘れていない、得意なダンスは忘れていない。思っているよりずっと身体からの情報量は多いのかな。
記憶をなくした者たちは、『新しい自分』になるために医者からのミッションを只々こなしていく。医者が言う「ただ楽しめばいいんだよ。」
悲しい思いはしたくない、できれば楽しいことだけしていたい。私もそう思ってしまうんだけど、人生に色どりを与えてくれるものは、もしかしたら排除したい悲しみなのかもしれない。
最後の主人公の選択をみてそんなことを考えた。
ではまた('ω')ノ