こんにちは、ロリスです。
2022年10月、世田谷区から丸の内に移転した静嘉堂文庫美術館
静嘉堂@丸の内
明治生命館の1階にあります。
(入り口で迷った)
ここは入り口ではありません(^^;
東洋古美術なんか多く収蔵している渋めの美術館。
この日は
明治美術狂想曲
(2023年4月8日~6月4日まで)
ちょっと前に、曜変天目のぬいぐるみが発売され、あっという間に完売したっていうニュースをみた。ぬいぐるみは要らないけど、曜変天目の本物はみてみたいなと。
曜変天目茶碗
中国 南宋(なんそう)時代1127年~1279年
日本だと平安時代から鎌倉時代
作者不詳
宋の時代に喫茶(抹茶)が流行、お茶は白いことが高級とされたみたいで、それを引き立てるため黒釉の茶碗が好まれたようだ。
お茶が白いって?お茶をたてた時の泡のことなのか?色そのものが白いのか?調べてみたけど、お茶の歴史って深すぎてわからなかった。調べるとキリがないのでやめておく(^^;
本物の曜変天目、思ったより小ぶりだ。
内側のあの独特の点々と深いブルーの色、美しい☆確かに、小さな茶碗の中に宇宙があるよう。曜変の曜の字は、輝く・星などの意味らしい。
完全な形で現存するのは世界に3個(4個という説も)その全部が日本にあるんだって!鎌倉末期の文献に登場し、徳川将軍家所蔵。数々のすごい人たちの手に渡ってきたんだろう。
珍重されたのも納得の美しさ。
徳川家康もこれを愛でたのかな。
生曜変天目をみて満足(*^^*)
他、印象に残ったのは
河鍋暁斎(かわなべきょうさい)
地獄極楽めぐり図
地獄絵もおどろおどろしくなく、色も鮮やかでユーモラス。まるでマンガみたいでおもしろかった。
あと時代を感じたのが、黒田清輝の裸体画をめぐる騒動の話。
金髪の裸の女性が横座りしている絵なんだけど、これが当時(1895年)展覧会に出された時、公序良俗に反するということで、警官が出動する騒ぎになったんだって(゚д゚)
で結局、絵の下半身を布で覆って展示するという(笑)今では考えられない処置がとられたみたい。そういう時代だったんだよね。
私が好きな画家の藤田嗣治は、1905年東京美術学校に入学、黒田から教えを受けていた。黒田からダメ出しばかりくらっていたようだ。のちに藤田はパリに渡り、黒田の教えとは決別。馬が合わないのはよくわかる(笑)
黒田清輝、裸体婦人像と雪景の2点の展示があった。
江戸幕府が終わり、西洋文化がどっと入ってきた明治時代。その変わりようは想像もつかない!それは創作にも影響したんだろう。そんな時代の美術作品群。
西洋に憧れまねる人、西洋と東洋の融合を試みる人、日本的な表現に固執する人。色んな道があったんだろうな。黒田清輝と藤田嗣治でも思う(藤田の絵は展示されてません)
明治生命館という洋風の建物と静嘉堂美術館も、違和感なく共存してた(*^_^*)ちょっと時代をタイムスリップ!といっても、経験したことのない時代だから新鮮だったな♪
唯一スマホで撮った、静嘉堂@丸の内入り口の画像がピンボケ(涙)
画像がなくて残念。
次はインターメディアテクへ!
rorisu.hatenablog.com
ではまた('ω')ノ