ロリスのたまご

50代からの人生リスタートブログ

国立新美術館・李禹煥 (リ・ウファン)展にて・忘れられない作品との出会い

こんにちは、ロリスです。

国立新美術館で開催中
李禹煥(リ・ウファン)展
に行ってきました。

1936年韓国生まれ
日本を拠点に世界で活躍する美術家。
『もの派』牽引した作家として有名。

国立新美術館開館15周年記念
李禹煥の東京では初の回顧展。

李さんのことを知ったのは数年前。遠目で魅かれ近づいた作品(たぶん点より)、そこで名前を知った。その後2020年、東京の森美術館で開催された『STARS』展でも李さんの作品に出会い、その世界観に魅かれたんだよね。

そしてこの回顧展。「ちょっと観においでよ。」呼ばれたか?これは行かなきゃ!

今回の展示は、初期の作品から現在までが時系列になっていて、李さん軌跡をみるにはもってこいの展示だった♪海外でも個展を多くされているけど、制約や美術館側からのお願いがあったりで、展示すべてを作家さんが構成するってことは少ないのだそう。

構成もすべて李さんが手がけたようです。李さんの作品には大きく絵画と彫刻とあって、どちらにも偏らないように構成されたようです。

うれしかったのは紙の作品リストがあったこと☆最近はないところが多いんだよね。スマホのデータだと小さいしメモれないから。

音声案内もスマホQRコード読み込みからで、読み込んでから「イヤホン持ってないじゃん」に気がついた(音が漏れた状態で聞いてる人けっこういたけどね)でも、かえってよかったかも。解説を聞いてしまうと、そうとしか感じられなくなるから。

わからなくても自分がどう感じるか、そこを大事に観てみようじゃないか!

ちょうど李さんの初期作品と私が生まれた年が同じで、自分の生きてきた時代の振り返りみたいにもなった。

風と共に 1991年 岩絵の具、油/カンヴァス

今日ここにいた証に『風と共に』に影で映り込んでみた(笑)
1人だと撮ってくれる人がいないのがね(涙)

李さんはこの道では超有名な人だから、初心者の私が作品の説明などできるはずもなく(^^;詳しい人色々書いてますので、展示会の様子はそちらを見てください。

今回、私の心を掴んだのはこの作品。

李禹煥・対話ーウォールペインティング 2022年
アクリル絵の具/壁

最後の部屋にあったのは、壁に直接描かれたこの絵1つだけ。とてもラッキーなことに、この部屋のお客は私1人だけ。

グラデーションのモノクロ作品。近くに寄ると、刷毛で描かれたのか筆の跡がみえる。何かわからないけど、私には器にみえた。

なんだろね、すべての在りように感じる。部屋全体と作品と自分が、一体となったような感覚になった。言葉にするのがむずかしいんだけど、包まれているような、許されたような、暖かくて、慈愛に満ちた、そんな感じがして涙が溢れてきたが、こらえた(^^;)

他のお客さんが入ってきて、はっ!と我に返った。時間にしたら、きっと1分もなかったんだろう。

何だかわからないけど、自分の心の奥にある何かが共鳴したのか?李禹煥 という人の懐の深さか?不思議な感覚だったな。この1枚に出会えただけで、この日ここに来てよかった。
もちろん他の作品も見ごたえあった(^_-)-☆

ますます李さんのことが好きになったのでした。
今日、あなたの作品と対話したことを忘れない。

関係項 エスカルゴ
国立新美術館入り口にも李さんの作品がある。


☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

森美術館でも、思いがけず見たかった作家さんの作品を観れた♪こちらはまた次回。

ではまた('ω')ノ

rorisu.hatenablog.com

 

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