東京国立博物館へ
内藤礼さんの
『生まれておいで生きておいで』
を観に行ってきた。
内藤礼
1961年広島県生まれ
東京を拠点に活動
「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに作品を制作
(パンフレットより)
希望を感じられる展示が観たい!!と思っていた時に見つけた展覧会。急な計画だったけど、お天気も良さそうなので行ってみた。
展示は平成館特別展示室と、本館特別5室、本館1階ラウンジの3か所。
撮影不可のため画像はありません。
内藤さんの作品を観るのは、今回が初めて。
博物館の小さな土製の収蔵品、空間、それに内藤さんの作品が組み合わさって、とても神秘的に感じる展示だった。
ガラス、毛糸、紙、石、鏡、飼い猫の毛など使った、繊細で小さな作品たち。この小さい子たちを、広い空間に設置する感覚、すごいな♪
飽きずに眺めていた植物、虫・鳥などの小さな生き物。床に小さな手鏡を置いて、中を覗く遊び。壁に揺らめく光や影。キラキラ光るボタン。自分の子供時代、好きだった物や感覚が蘇るように感じられた。
特に圧巻だったのが、本館特別5室の展示。
吹き抜けの天井は高く、普段は作品保護のため目隠しされている窓からは自然光、床の絨毯も取り去られ、モザイクタイルが広がっている。この空間を観れただけで、ここに来た価値がある☆
その広大な空間に、内藤さんの小さな小さな作品たちが並ぶ。1センチ、1ミリ、という作品も!!あとでパンフレットを見直したら、見落としている作品が数点あった(~_~;)
低い位置に設置された、アクリルボックスを覗く。床にしゃがみこんで、注意深く小さな生き物を探しているような感覚。楽しい♪
平成館展示室→本館特別5室→本館1階ラウンジと観て、今度は逆にめぐる鑑賞が作家のおすすめという事だった。だけど、展示室に入る人数制限があって、けっこうな時間並ぶから逆回りは諦めた( ;∀;)
人数制限があるから、広い空間を満喫はできたけどね♪
魂、精霊、太古の祈り・・・。
最近そんな事を考えることが多くて、すごくタイムリーな展示会だった。なんか繋がってるな。
訪れる時間帯によっても、違った雰囲気になるんだろうね。私が観たのはちょうど正午頃で、生のエネルギーが満ちている時間だったのかな。
気になったのは『まぶた』という作品。透明のテグスに、銀と白が裏表になった、1センチほどの紙が括り付けられている。あちこちにあるんだけど、うっかりしたら見落としてしまう。なぜ『まぶた』なんだろう?
『世界に秘密を送り返す』
これも小さい!1センチほどの2点組の鏡の作品。
このネーミングが好き♪
これも、あちらこちらにいて、見落としあり(^^;
『生まれておいで 生きておいで』の展示は、銀座メゾンエルメスフォーラムで行われている展示と対になっているようです。ああ、こちらにも行きたい。
内藤礼さんの、世界観に惚れた♪
なぜか懐かしく、あたたかな気持ちになる展示だった。