去年、友達と出かけた時に、小さなかわいい白い花をみつけた。
後で友達が名前を調べてくれたところ
亀甲白熊
だって。
亀甲はわかるとして、シロクマ??
こんなに小さな可憐な花に、でっかいシロクマのイメージが重ならない。調べてみたら熊の白熊ではなく『はぐま』と読むらしい。
きっこうはぐま
白熊(はぐま)というのは、ヤク(ウシ科の動物)の毛のことで、武将の采配、僧侶の払子、旗や槍、兜の装飾に使われた。へぇー。
白い房飾りの兜といって思い出すのは
武田信玄
武田信玄といえば、ちょうど2023年の大河ドラマ『どうする家康』で阿部寛が演じた。8月に行った浜松にある大河ドラマ館で、武田信玄の衣装が展示されていた。
阿部ちゃんの信玄、等身大のパネル。
デカい!!!たぶん2メートル越え。
フサフサの白熊。
当時は海外から仕入れた高価な物だったらしく、上位の人しか使えなかったとか。腰に差している采配も白熊だね。衣装は本物の白熊なのかな?
信玄の兜といえば、これまた8月に行った島田市博物館に本物があった!
rorisu.hatenablog.com
白熊はだいぶ薄くなっていたけど、諏訪大社に伝わる信玄公の兜。本物の武田信玄の兜が、こんなにキレイに残っているなんてすごくない?本当に本物?画像は撮れなかったけど、ちょうどのタイミングで観ることができてラッキー☆
因みに、白いのを白熊(はぐま)、赤く染めたのを赤熊(しゃぐま)黒いのを黒熊(こぐま)と呼ぶらしい。
旧幕府軍と新政府軍の戊辰戦争(1868年~1869年)のとき、新政府側の指揮官の軍帽として、白熊・赤熊・黒熊が使われたようだ。
白熊ー長州藩
赤熊ー土佐藩
黒熊ー薩摩藩
と、色分けされていたとの説もあるが、実際は関係なかったとの説も・・・。いずれにしても、一部の人が獅子のような被り物をつけて戦ったことは事実なのかと。戦国時代の兜といい、こんなん被って本当に戦っていた時代があったんだよね。ただただ驚く!
大河ドラマ館も島田市博物館の展示も、以前だったらサラッと、いや、観たかもわからない(~_~;)ちょっと知ることが増えると、観るのも楽しいもんだ♪
ただね、兜はその『前立て』や『しかみ』を観るのは楽しくなったけど、甲冑全体は怖いよね。ましてや本物となると、なんか念が籠っていそうだし・・・。
そういえば、甲冑といえば思い出すことがある。もう30年近く前になるけど、妹と三重県伊勢市に旅行でのこと。雑誌でみた、古い木造建3階建ての旅館に泊まることにした(私の独断で)
私の仕事が終わってから出発したから、到着したのは暗くなってからだった。雑誌でみた時はライトアップされた旅館が、風情があって素敵!と思ったけど、暗闇に浮かび上がる旅館はお化け屋敷みたいだった( ゚Д゚)第一印象「こわっ!」
入り口の引き戸を開けると、目の前に広い土間があって(記憶では)その正面にバーンと黒っぽい『甲冑』が(◎_◎;)
ひぇー!!!(心の中で叫んだ)
怖いのマックス。
ちょうど閑散期だったことで、サービスで広い部屋を案内された。その広さがまた怖くて、床の間にはたくさんの日本人形・・・。怖すぎる。
妹はそういうの気にしないタイプで、私は怖くて電気消せないでいたら「明るいと眠れない!」と怒り出し・・・。仕方ないから消したけど、怖くてほとんど眠れなかった。トイレがさ、またちょっと離れた場所にあって、暗く長ーい廊下をギシギシ歩いて行かないとならないのよ。
海鮮たっぷりの豪華な食事だったような気がするけど、古い木造旅館の醸し出す『恐怖』の記憶しかない(笑)あの時の、甲冑の怖さといったら(~_~;)
それが、今では多少の興味を持って見てるなんて、それも驚きだけどね(笑)でも、薄暗い部屋にあったらやっぱり怖い。
そんな訳で、植物の亀甲白熊から兜へ繋がり、昔の旅行のことも思い出したのでした。
我が家の『黒熊』
勇ましいでしょ(笑)