こんにちは、ロリスです。
静岡市にある芹沢銈介美術館
2021年は、美術館開館40周年なんだ!
【芹沢銈介のブックデザイン】
芹沢銈介(1895年~1984年)
静岡出身の染色工芸家(人間国宝)
主に型絵染を手がけ、日本の民芸運動にもかかわった方。
この美術館は登呂遺跡の敷地内にあって、大好きな美術館のひとつ♪
小雨がパラついていたけど、かえって緑が生えてよかった。
今回はブックデザインということで、芹沢が手掛けた本(主に表紙)の展示。
川端康成の本の装丁を受けた時は、非常にうれしかったようですね。
ゴッホのことをホッホと表記してあるのが、時代を感じる。だけど、デザインは今見ても色褪せていないね。
藤田嗣治も装丁の仕事をたくさんしているけど、芸が細かいフジタとはまったく違った趣。芹沢さんのは色使いに温かみがあって、単純化された図案が素朴な感じ。シンプルなのに目を惹くのは、色使いの巧みさとデザインの力なんだろうなぁ。
世界の工芸品のコレクターでもあって、ここも藤田とかぶるところがあるなぁ。似ているんだけど、芹沢さんの方がより大らかで土着的というか、原始的な感じの物が多い気がする。似ているけど、好みの違いなんかも感じておもしろい。
1955年、1960年の大丸百貨店の民芸展のポスターとか、うちわの展示も目を引いた。
「このうちわの中で、1つもらえるとしたらどれにする?」
と夫。ちょうど同じことを思ってたから、真剣に考えて選んでいたら
「どうせもらえないんだから、そんな本気で考えなくっていいじゃん。」
だと。
そんなことは私もわかってるわ!( ̄▽ ̄;)
本に対する価値観はずいぶん変わってしまい、凝った装丁の本は美術館で観る物になるのだろうか。たしかに、持ち歩くには重たいし、保管場所もとるしね。それでも、こんな本が家に並んでいる光景は素敵だろうなぁ。
ブックデザイン展は9月23日まで、
10月9日~秋編「芹沢銈介の日本」
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
登呂遺跡は弥生時代の集落跡。
国の特別史跡になってます。
何年か前にキレイに整備されたのはいいけど、その時にたくさんあった木が切られてしまったんだよね。
ちょっとした森みたいで、今からの季節はどんぐりがたくさん実ったのに。
この風景も、バックがすごい残念!
木を移動させることは出来なかったのか?
見るたびに残念で仕方ない(涙)
ではまた('ω')ノ