唯一の夏休み。
台風7号も去り、その影響で暑さが更にきびしかった日(~_~;)
涼を求めて、静岡県富士宮市にある
陣馬の滝
に行ってみたが、あまりの混みようであきらめる。
そのまま帰るのも悔しいから、行きにみつけた
曽我の隠れ岩へ。
日本三大仇討ちのひとつ
曽我兄弟の仇討ち
父・河津祐泰(かわづすけやす)の仇討ちの密談を、この岩の陰で行ったとされている。
ここには誰もいなかった。
ちなみに、日本三大仇討ち残りの2つは
赤穂浪士の討ち入り
伊賀上野の仇討ち
なんだとか。
どこまで本当で、どこから作り話かわからないけど、鎌倉時代のお話。幼い兄弟が、苦難を乗り越え父の仇を討つ。涙を誘う悲話なんだろうけど、私はあまり共感できないし、仇討ちというのが美談に思えない(~_~;)
もとは曽我兄弟の父の父、おじいちゃんにあたる伊東祐親(いとうすけちか)と、工藤祐経の領土をめぐる争いが発端のよう。祐親が祐経の領土を奪い、嫁がせていた自分の娘とも離縁させてしまう。
怒った祐経が、祐親を殺そうとしたところ、誤って祐親の息子、つまり曽我兄弟の父・河津祐泰(かわづすけやす)を殺してしまう。伊東祐親は、工藤祐経の叔父にあたる人らしい。名前も似ているし、何が何だか混乱するが、親戚同士の領土を巡るいざこざに巻き込まれた感じ?
1193年5月から始まった、源頼朝による富士の巻狩りで、工藤祐経は成長した曽我兄弟に討たれる。父の仇討ちは果たしたが、兄はその場で討ち取られ、弟もその後、今度は工藤祐経の子に討ち取られという・・・。復讐の連鎖だね。
曽我兄弟に討たれた工藤祐経も、ちょっと気の毒に思えるんだけど。
後ろの林に、朱赤の花がたくさん咲いていた。
調べてみたら、
キツネノカミソリ
という植物のようだ。
花言葉は
悲しい思い出
ぴったりじゃないか!
なかなかめずらしい植物のようだ。
曽我の隠れ岩の近くには、討たれた工藤祐経のお墓もあった。
祐経さん、とんだ災難だったね。
鎌倉時代のことはよくわからないけど、血なまぐさい、領土と後継者争いのイメージが強く好きではない。
この近くに、不思議な逸話の残る音止めの滝や、曽我兄弟の墓、曽我八幡宮なんかもあるようだ。源頼朝ゆかりの場所もあるし、鎌倉時代がお好きな方なら巡ってみたら楽しいのかも。
いたるところに、お墓なのか石碑なのか石仏なのか?わからないけど、一見で古い物とわかる石があって、ちょっとこわいんだけどね。
岩の近くにあった蕾。
なんの花かな?
曽我兄弟のお話はさて置き、大きな岩は迫力あったし、キツネノカミソリが咲いている光景は心に残るものになった。
行ってみてよかった♪