こんにちは、ロリスです。
昨日に引き続き、映画『トーベ』のこと。
トーベ・ヤンソン
1914年~2001年フィンランドのヘルシンキ生まれ。画家・小説家・児童文学・作家など色んな顔を持つ。ムーミンの生みの親。
我が家のムーミン。過去に1度、知らない間にゴミ箱に落ち、ゴミ収集場所まで探しにいって救出される。
映画では、1944年第二次世界大戦中から1950年代までが描かれる。戦争中、心の拠り所としてムーミンを描きはじめる。父親との確執やムーミンが世に出るまでを描きつつ、主には演出家ヴィヴィカ・バンドレルとの同性恋愛~終生を共にするトゥーリッキ・ピエティラ(こちらも同性)との出会いの場面で終わる。
当時のフィンランドでは同性愛は犯罪とされていて、付き合うことも公にできなかった。隠語を使いながらのやりとりの場面など、当時の様子もうかがえた。
映画なんで、どこまで事実に基づいているかわからなけど、トーベはレズビアンというより、自分の魂と魅かれ合う人を求めていたという印象をうけた。恋愛が彼女の創作に大きな影響を与えたのは確かだろう。
トーベは自由を愛し、自分の想いを大切にした人。自由でいることはことは、大きな悲しみも抱くことなんだよなぁ。
劇中の
「ムーミンはなぜいつも優しいの?」
「嫌われるのがこわいから?」
「彼は臆病、いつも不安なの。」
「愛が彼を強くする。」
「愛を邪魔されたら怒るわ。」
ムーミンはトーベ自身なんだろうね。
ムーミンといったら日本でも馴染み深い。
あっ、私たち世代だけか(^-^;
1969年~1970年と1972年に、日本でもテレビでアニメが放送されていて、私もみた記憶がある(たぶん1972年の新ムーミンのほうなのかな?)何の疑問もなく、ムーミンはカバだと思っていたけどね(笑)私はムーミンの声が好きじゃなくて、あんまり興味なかったけど(^-^;
だから大人になって、ムーミンがフィンランドのキャラクターで妖精と知って驚いた。何回かムーミン展でトーベ・ヤンソンの原画もみたことがある。アニメのかわいらしい印象はなく、どちらかといったら不気味な黒っぽい陰のある絵にまたまた驚いた!
さらに驚いたことに、日本のムーミンのアニメに対して、原作者のトーベからダメ出しを食らっていたという(゚д゚)!
「これは私のムーミンではない」
あの可愛らしい丸っこいムーミンは、日本独特の日本人好みのムーミンだったんだ。私は断然、ちょっとこわいトーベの原画の方が好きだ。
原作のムーミンでは、物語に不安や脅威も隠さず描かれていたようで、これが子供むけではないと反対運動まで起こったりしたらしい。日本ではトーベの要望に従って、原作に近づけるようキャラクターやストーリーを変更したら、「こわい」「おもしろくない」の苦情がきて、日本だけのキャラクターと了解を得て丸っこく戻ったらしい。
私は子供ながら、丸っこいかわいいムーミンが好みじゃなかった。たぶん少数派なんだろうな(^-^;
映画では、ジャズに思いをぶつけるように踊るトーベや、アーチ形の大きな窓のある素敵なアトリエにキュンときました♪
不器用だけど自由を愛し、自分の想いを大切に生きたトーベ・ヤンソン。原作のムーミンに興味がわいて読んでみたいと思う。
読みたいリストばかり増えて、一体いつ読めるんだろうね。
良く見える目が、もう2つほしいよ。
ではまた('ω')ノ